パブリック親父

好きな小説を言葉数少なめに語ってます(笑)

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【1936年発表】江戸川乱歩著作「怪人二十面相」 

作者は、大正から昭和にかけて活躍した著名な推理小説作家であり、アニメ「名探偵コナン」の主人公の苗字にも拝借されたことでも知られる有名人である。その作者が、戦前の子どもたち向けに執筆した、児童推理小説のシリーズの第一弾である。ポプラ社から出…

「座頭市物語(『ふところ手帖』より)」 子母澤寛著作、1948年発表

いつぞや、香取信吾主演で映画・座頭市の完結編なる物が作られたことがあった。その時の版権所持者は、「これ以後、座頭市を映画化することはない」と豪語した。しかし、そこには裏がある。実は、映画で有名な「座頭市」には原作がある。その原作の著作権が…

そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティ作、1939年発表)

アガサ・クリスティの推理物で有名なのは、エルキュール・ポアロが活躍する名探偵シリーズであろうが、メディアミックス的に面白い展開を見せているのが、この作品である。 本作品は、密室モノの「クローズド・サークル」(閉鎖空間内の殺人)の中で傑作扱い…